コミュニティーFM「エフエムとよた(愛称=ラジオ・ラブィート)」(豊田市若草町3)で放送している少年院や刑務所入所経験者や家族らの実情を当事者本人が紹介する番組「コウセイラジオ」の取り組みが今月、CBCラジオで紹介される。
少年院経験者らが語る番組「コウセイラジオ」 局の垣根超えCBCで紹介
同番組は、大手新聞社記者で名古屋大大学院情報学研究科に在学している芳賀美幸さんが、受刑者自らが発信する「刑務所ラジオ」などを研究する中で企画。芳賀さんが記者として取材活動で出会った、非行当事者の社会復帰を支援するNPO法人「再非行サポートセンター愛知」の高坂朝人理事長が番組を進行している。
番組タイトル「コウセイラジオ~break through the wall~」は、社会復帰を意味する「更生」と、「公正」な情報が届けられることで非行少年や家族らの当事者が社会に立ちはだかる壁を乗り越えるとともに、地域住民の心の壁をなくしていくという思いを込めて、進行役の芳賀さんと高坂さん、番組ディレクターの3人で考案した。
今年4月からは愛知少年院(浄水町)内でも毎週土曜午前に放送。9月には入所者が執筆した詩を朗読するコーナーも始まり、少年院と地域社会を、ラジオ番組を通じて相互につなぐ取り組みを行っている。
今回、この取り組みに東海3県を放送エリアとするCBCラジオ(名古屋市中区)で番組「であい ふれあい 探検隊!!」を担当する太田哲太郎ディレクターが着目し、局の垣根を超えてパーソナリティーの出演が実現した。収録はCBCラジオのスタジオで行われ、パーソナリティーを務める芳賀さんと高坂さんが番組を担当する上でのエピソードや取り組みの意義について語っている。
放送時間は12月9日と16日の11時22分~11時32分ごろ。