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産業文化センターでLGBTシンポジウム みんなが暮らしやすい豊田を考える

産業文化センターで開催されたLGBTシンポジウム

産業文化センターで開催されたLGBTシンポジウム

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 「LGBTシンポジウム~LGBTは特別な人?それともお隣の人?~」が7月11日、豊田産業文化センター(豊田市小坂本町1)小ホールで開催された。

とよた産業文化センターで開催されたLGBTシンポジウム

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 LGBTとは、好きになる性が同性の女性のレズビアン、好きになる性が同性の男性のゲイ、女性も男性も好きになるバイセクシュアル、心の性と身体の性が異なるトランスジェンダーのそれぞれの頭文字を組み合わせた言葉で、性的少数者とも呼ばれている。

 このシンポジウムは、多様な個性を受け入れ、誰もが活躍できる社会づくりの一環として、性的少数者に対する理解を広めるためにとよた男女共同参画センターが主催した。

 同センターの深谷薫所長が、豊田市におけるLGBTに関する意識調査で、72.5%の市民が、LGBTについて認知しているものの、71.2%が「当事者や関係者にとって生活しづらい」と回答している状況を紹介し、LGBTの当事者や関係者が暮らしやすくなるよう、同市が公的認証制度である「パートナーシップ制度」の導入を検討していることを説明した。

 続くパネルディスカッションでは、出席者による事例発表が行われ、コーディネーターを務める中京大学教育教養研究院の風間孝教授とNPO法人「ASTA(アスタ)」理事の原岡貴毅さんが、LGBT当事者としてカミングアウトする前の葛藤やカミングアウト後の家族や友人との関係について、同NPO共同代表理事の松岡成子さんはゲイの息子を持つ母親の立場としての体験を、豊田市立朝日ヶ丘中学校で教育相談主任を務める櫻井亜貴さんは中学校教員の立場として学校における課題について、それぞれ発表。

 LGBTへの理解を深めるために必要なことや「パートナーシップ制度」の在り方について議論が交わされ、子どもが幼いころから親に対して「性」に関する正しい情報が届くような仕組みを作る必要性やパートナーシップ制度による公的な承認が存在することで、子どもたちが安心して大人になれる環境が生まれるなどの意見が出され、来場者は白熱する議論に耳を傾けた。

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