豊田少年少女発明クラブのメンバーが6月17日、「2024 OM世界決勝大会」の優勝報告のため、豊田市役所を訪れた。
少年少女発明クラブのメンバー 豊田市長に「OM世界決勝大会」優勝報告
OMとは知的探検旅行(Odyssey of the Mind)の略で、子どもの創造的な問題解決の能力・技術を養うために行われている世界的な競技大会。世界決勝大会は、毎年世界各国から850チーム以上、約1万人が参加する科学技術の頭脳オリンピックで、今回が45回目。
同クラブのメンバー7人は5月21日~24日、米アイオワ州立大学で開催された大会に出場し、8分以内のパフォーマンスの中で制作した建造物の荷重実験を行う長期課題と、解答部屋に入るまで課題内容が知らされない当日課題の2つに取り組み、好成績で総合優勝を果たした。
当日は、大会に出場した同クラブのメンバー7人とクラブの関係者らが太田稔彦豊田市長を訪れ、結果を報告した。
報告会では、発明クラブの上田健仁(たてひと)理事長が「今年も優勝することができ、結果的には3連覇ということになった。私は延べ8年ほど子どもたちを見ているが、特に今年は先輩後輩のつながりが非常に重要となり、技術的なものと伝承的なものが組み合わさり、クラブとして良い伝統が出来上がってきたと感じている。これを崩さないよう続けていければ」と話した。
総合コーチの田中康之さんは出場チームの成績表を見せながら、「4部門の評価のうち、今回初めて荷重において100点満点を取ることができた。英語劇も満点で、それに付随する『スタイル』も満点の50点でトップを取ることができた。当日課題もトップとそれほど差のない6位という好成績で、ほぼ完璧な優勝。この子たちが全力を発揮して優勝できたことが本当にうれしい」と笑顔を見せた。
続いて、開会式や表彰式、競技の様子など、現地での様子をまとめた動画が流され、メンバーが一人ずつ、優勝の喜びや現地の人との交流の中で学んだこと、これから頑張りたいことなどを報告した。
その後、太田市長があいさつし、「これほどすごい事を楽々とやり切ってしまう皆さんの実力と度胸に、ちょっと圧倒されている。ぜひこの経験を次の代にもしっかりと受け継いでもらい、これが伝統となって、豊田少年少女発明クラブにしっかり根付く第一歩となることを期待している」とねぎらいの言葉をかけるとともに、今後の活躍に期待を寄せた。