
若者が自身のキャリアについて考えるイベント「わかもの未来デザインラボ~偶然の出会いからワクワクする未来を探そう!~」が2月23日、豊田市青少年センター(豊田市小坂本町1)で開催された。
豊田市青少年センターでキャリア育成ワークショップ 講師が挫折経験語る
同ワークショップは、いじめやキャリアなどで挫折を経験しつつも、それを乗り越えてきたゲストから経験談や人生観を聞くことで、若者に将来の選択肢を広げてもらおうと、青少年の社会参画や自立に向けた支援、自主的な活動の場などを提供している同センターが企画したもの。
フリースクール代表の今井真央さん、ヨガインストラクターの論田彩乃さん、女性の起業支援を手がける会社を経営する鬼木利瑛さんが講師を務め、トークセッションや学生との座談会が行われた。
ゲストトークセッションでは3人の講師がこれまでの人生を振り返り、どのようにキャリアを形成してきたかについて紹介。続いて、講師1人と参加者4~5人が車座になって座談会が行われた。参加者からは、「経験したことがない仕事に向き合うことは怖くなかったのか」「どのようにして進路を決めたのか」などの質問が出されると、講師はそれぞれ丁寧に答えていった。
この中で、ヨガインストラクターの論田さんは「やりたい事と向いている事は違う」と話し、適職診断で自身がどのような職種に向いているのかを知り、職業選択に生かしたことを説明。経営者の鬼木さんは小さな失敗を数多く繰り返してきたと自身のキャリアを振り返り、「順調だった人生を過ごしてきて、いきなり大きな失敗をすると立ち直れなくなるので、少しずつ小さな失敗を通じて経験を重ねてみては」と参加者にアドバイスした。
締めくくりの時間には、講師の今井さんが「自己肯定感を高めるために自分の気持ちを大切にしてほしい。時折、自分のわがままをかなえるための一日を設ける『自分デート』を実践してみてほしい」と呼びかけた。
参加者からは「前に進む不安はあるが、自分を信じて進んでいきたい」「自分のやりたいことを人に話していきたい」などの声が聞かれた。