
孤独・孤立の予防啓発ボードゲーム「コドクエ」の完成記念イベントが5月11日、豊田市能楽堂(豊田市西町1)と同施設が入居する豊田参合館1階のアトリウムで開催された。
孤独・孤立の予防啓発ボードゲーム「コドクエ」 豊田参合館で完成イベント
豊田市が実施したアンケート調査によると20~30代の人が孤独感を「しばしば・常に」感じる割合が高くなっている。このことから、若者を中心に人気が高まっているアナログゲームを活用し、楽しみながら孤独・孤立について考えるきっかけとなるよう予防の一環としてボードゲームの制作に着手。
とよた市民活動センターの運営に携わる「なんつな」(豊田市)、ゲームアプリやウェブ広告などを手がける「カヤック」(神奈川県鎌倉市)と共同で制作したロールプレーイング(RPG)ボードゲーム「コドクエ」の完成を記念して、イベントが開かれた。
イベントは2部で構成され、第1部のトークショーでは、能楽堂を会場に、隣接する岡崎市出身で高校生まで同市で過ごした、お笑いタレントのキンタロー。さんをゲストに迎え、トークショーが行われた。
キンタロー。さんは、中学時代に経験したいじめに関する体験や、そのトラウマ(心的外傷)から立ち直ってきた過程などについて紹介。学校でいじめを受けても、以前と変わらず温かく迎え入れてくれる家族の存在が心の支えとなり心のバランスが保たれたことや、高校時代に環境を変えるために参加したカナダへの短期留学をきっかけに自信を取り戻していったことなどを、ユーモアを交えて紹介した。
後半では、約300人の来場者が見守る中、参加者から寄せられた孤独・孤立の悩みに、アンミカさんらの物まねを交えて回答すると、客席は笑いに包まれた。
第2部は、参合館1階のアトリウムに会場を移し、楽しみながら孤独・孤立を未然に防ぐ方策について学ぶボードゲーム「コドクエ」のプレー会を開催。家族連れなど各回約40人の参加者がゲームなどを通じて、孤独・孤立を防ぐために必要なコミュニケーション術や外出場所などを確かめていた。