
「~自己肯定感と感動体験が育てるミライ~これからの時代に備える子育てセミナー」と題した講演会が6月10日、豊田市福祉センター(豊田市錦町1)で開催された。
豊田JCが子育てセミナー 「自己肯定感」や「感動体験」テーマに
豊田青年会議所・子どもの生き抜く力創造委員会が企画・主催した同セミナー。社会情勢が目まぐるしく変動し、価値観も多様化している中、子どもたちがこれからの時代を生き抜くために必要な自己肯定感と感動体験の重要さを子育て世代に学んでもらおうと企画したもの。
当日は3部で構成。初めにアメリカ在住で非認知能力育児に詳しく、娘が全米女子高校生コンテストで日本人初となる優勝を遂げたBYBSコーチング代表のボーク重子さんが米ワシントンD.C.からリモートで講演。「日本の教育は素晴らしく、識字率が高いが、非認知能力に対する知識が乏しい」とアメリカから見た教育を取り巻く現状を説明。周りの大人の関わり方が自己肯定感に大きく影響するので、意見の異なる他者を認め、「そういう考えがあってもいいよね」と思う姿勢が大切と訴え、「人間はネガティブバイアスを強く持っているので、あえてポジティブに考えていく習慣をつけましょう」と呼びかけた。
続いて、元ソニー社長兼CEOで一般社団法人「プロジェクト希望」代表理事の平井一夫さんが登壇し、自身が取り組む支援活動について講演を行った。この中で日本に暮らす子どものうち9人に1人が相対的貧困状態である現状を説明。支援活動の中で有名アーティストのライブ観覧や映画鑑賞といった「感動体験」を提供し、それが子どもたちの視野や好奇心を広げ、今後のキャリア形成につながっていくことを、実例を交えて紹介した。
最後に、講師のボークさんと平井さんが、参加者らの質問に答えていく「クロストーク」と題したトークセッションを行った。