
「自助と共助が未来を守る! 皆でつなげる防災の輪」と題した防災イベントが4月16日、豊田商工会議所(豊田市小坂本町1)で開かれた。
豊田JC 商工会議所で防災イベント ボードゲーム使い自助・共助を学ぶ
災害時に一人でも多くの命を守るため、防災の知識、備え、能力などの自助の意識や、助け合う共助の体制の重要性を学ぶことを目的に発足した豊田青年会議所(JC)防災意識向上委員会が企画した同イベント。豊田JCに所属する企業・団体の代表や役職員をはじめ、市内の自主防災会の代表ら116人が参加した。
はじめに豊田市が取り組む防災について、豊田市防災対策課の職員が特別講義を行い、消防隊員として派遣された能登半島地震の被災地支援の状況について、写真やスライドなどを用いて説明。災害時に向けた同市の備蓄品や避難所、ハザードマップの活用方法などについて紹介した。
続いて、協力型防災ボードゲーム「LIFE」を用いて「自助」「共助」を学ぶワークショップを行い、テーブルごとに5人1組のチームを作りゲームに臨んだ。
ゲームは、食料や工具などの備蓄品を確保しながら参加者全員が5日間命をつなぐことをミッションとし、参加者は、ほかのメンバーの状況を互いに声をかけて確認しながら、体力が不足している場合には食料を譲ったりするなど、ゲームを通じて共助の大切さを学んだ。
最後に一人一人が被災時にどのような行動をするべきなのかをワークシート形式でまとめていく「マイタイムライン」を作成し、自身や家族に必要な防災対策について改めて確認した。
防災意識向上委員会の水野孝平委員長は「ボードゲームに臨む時には、和気あいあいとしながら互いに声をかける様子も見られ、楽しみながら日頃の防災や自助・共助の大切さについての知識を学んでもらえたと思う。今後もJCメンバーと市民の皆さんと一緒に、防災について学ぶ機会を設けていきたい」と話す。