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豊田市美術館で企画展「モネ 睡蓮のとき」 晩年の大作集う

メインビジュアルにも使われている「睡蓮」

メインビジュアルにも使われている「睡蓮」

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 企画展「モネ 睡蓮(すいれん)のとき」が6月21日、豊田市美術館(豊田市小坂本町8)で始まった。

豊田市美術館で企画展「モネ 睡蓮のとき」 晩年の大作集う

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 同館開館30周年記念事業の一つで、19世紀後半から20世紀前半にかけてフランスで活躍した印象派の画家、クロード・モネが円熟期に描いた「睡蓮」に関する作品の数々を集めた。

 会場には、画家として円熟期に差し掛かったころ、シヴェルニーの邸宅を買い取ったモネが、睡蓮が生息する池「水の庭」を整備し、周辺の自然や、光が一体となった水面を創造の源として、部屋全体を覆いつくす「大装飾画構想」へと情熱を傾ける中で描かれた作品54点が展示されている。

 会場は、テーマごとに4つのエリアで構成。1つ目のエリア「セーヌ河から睡蓮の池へ」に展示している1890年に描かれた「ばら色のボート」は、同展で唯一、人間が描かれている作品。ボートに乗った2人の女性や、そのボートやオールでこぐことによる水面の動きや光の加減を表現している。

 2つ目のエリアには、「睡蓮」の連作が並び、水面に浮かぶスイレンを中心に、その周りの水の動きや大気の効果など、異なる時間や天候などによってその表情を変えるスイレンが生き生きと描かれている。

 そのほか、楕円(だえん)形の部屋の壁面を覆うように作品が展示されるというモネが長年にわたり追い求めた装飾画計画を表現したエリアや、パリのマルモッタン・モネ美術館が所蔵し、今回のメインビジュアルにも使っている「睡蓮」をはじめ、日本初公開の作品7点も展示。モネの晩年の芸術を楽しめる企画展となっている。

 開館時間は10時~17時30分。月曜休館(祝日は開館)。入館料は、大人=2,300円、大学生=1,400円。9月15日まで。

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