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足助の旧料亭「寿ゞ家」でアートイベント ダンスパフォーマンス披露も

アートイベント「辻將成 超刻する身体」(6月11日プレ公演の様子)

アートイベント「辻將成 超刻する身体」(6月11日プレ公演の様子)

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 アートイベント「辻將成 超刻する身体」が6月12日、豊田市足助地区の旧料亭「寿ゞ家(すずや)」(足助町本町)で開催された。

足助の旧料亭「寿ゞ家」でアートイベント ダンスパフォーマンス披露も

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 会場となった「寿ゞ家」は大正から昭和にかけて高級料亭として建てられ、1983(昭和58)年ごろに廃業し、その後、空き家となり使われなくなった木造建築物。豊田市の隠れた文化財や特色ある職人などの魅力を伝え、まちづくり活動に取り組む「地域人文化学研究所」が新たなまちづくりの場として活用しようと再生に取り組んでいる。

 辻さんは三重県松阪市出身の現代美術家で、東海地区を中心に空間と身体、光をテーマに作品を制作する一方、現役ブレイクダンサーとしても活動。彫刻・ペインティング・写真・パフォーマンスなど、ジャンルにとらわれず、さまざまな作品を発表し続けて、2021年に「とよたデカスプロジェクト」、2022年には「とよたまちなか芸術祭」へ参加するなど豊田市にゆかりがある。

 同イベントでは、文化的にユニークな歴史背景を持つ足助で、公共性を持った民間スペースの「寿ゞ家」を会場に、辻さんのユニークな表現を美術館での作品鑑賞とは違う体験として捉えてもらおうと3つの創作ダンスを披露。当日は、1部・2部合せて約100人の来場者が、辻さんら4人のダンサーが表現する独特な世界観を間近な空間で鑑賞した。

 イベントを企画したSHIMAYAGI ARTの山岸大祐さんは「パフォーマンス自体は、観客も作品の一部となるという実験的な作品だったが、魅入られるようなパフォーマンスは寿ゞ家の雰囲気と相まって、経験しがたいひとときに感じられた。初めて足助に来たいう人も多く、町並みの観光を楽しんでいたのも印象的で、アートによるまちづくりを考える材料になった」と話し、手応えを感じていた。

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