「ラグビーでジェンダー平等を実現しよう」と題したイベントが7月6日、豊田スタジアム(豊田市千石町7)で開催された。
同イベントは、ラグビー日本代表戦「JAPAN XV対マオリ・オールブラックス」の試合に合わせて、会場で競技を盛り上げるための取り組みの一つとして行ったもの。
ラグビー競技を通じた多様性を認め合う共生社会の実現をテーマに、トヨタヴェルブリッツの選手をはじめとする男女5チームの選手によるダイビングトライやドロップキック、タグラグビーの体験会が西イベント広場や芝生広場などで行われ、豊田市などはLGBTQ+への理解促進に向けた啓発ブースを設置した。
ステージでは、ラグビーの多様性をテーマに、自身もLGBTQ+の当事者で、アスリートの立場から理解促進活動に取り組んでいる村上愛梨選手(横河武蔵野アルテミ・スターズ)をはじめ、姫野和樹選手(トヨタヴェルブリッツ)、流大選手(東京サントリーサンゴリアス)、古屋みず希選手(PEARLS)によるトークショーが行われた。
トークショーでは、ラグビー競技における多様性についてや、村上選手がLGBTQ+であるということをカミングアウトしたきっかけ、LGBTQ+などの性的マイノリティーに関する情報発信を行うプライドハウス東京の理事、アライアスリートとしての活動などが話題に上がった。
今後の目標を聞かれた村上選手は「ラグビーに関わる場で、こうしたイベントができることを本当にありがたいと思っている。これからも継続して行い、アライアスリートとして、アライを増やすことも続けていければ」と、今後の活動に意欲を見せた。