イオンスタイル豊田(豊田市広路町1)で9月6日、豊田市農林畜産物品評会「梨の部」が行われた。
品評会は、「生産者が互いに競いながら品質向上を目指し、より良いものをより安全に消費者に提供するとともに、農林畜産物の振興と消費拡大をすること」を目的に、豊田市と豊田市農産物ブランド化推進協議会が開いている。
桃、ナスに続き、本年度3回目となった当日は、イオンスタイル豊田の農産物売場横の特設会場で梨の品評会が行われ、豊田市農政企画課、愛知県豊田加茂農林水産事務所、愛知県中央青果株式会社の職員らが参加し、豊田市内に圃場(ほじょう)がある農家15軒の梨が審査された。
今回の審査品種は、糖度が高く果汁も豊富でシャリシャリとした食感が人気の品種「あきづき」で、4人の審査員によって、糖度、肉質、食味、色や形、傷の有無など5項目・50点満点で順位が決められた。
審査員は、机に並べられ番号が付けられた梨を一つ一つ見ながら、色や形、重さ、梨の裏側のお尻と言われる部分などをチェックした後、切り分けられた梨の実の断面を確認し、試食して味を確かめ、試食後に審査員同士で話し合いながら選考を行った。
審査員による審査の後には買い物客による投票も行われ、並んだ梨を手に取ったり、糖度を見比べたりしながら真剣な表情で投票する梨を決める人や、「どれもおいしそう」と迷いながら投票する人の姿も見られた。
愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課の山本さんは「今年の梨はやや小玉ではあるものの、味が乗っていて、みずみずしい。これからたくさんの品種が出回るので、いろいろな品種を食べ比べて豊田の梨を楽しんでほしい」と話した。