
「親子で防災ネイチャーゲームに挑戦!」と題した防災イベントが2月22日、豊田市自然観察の森(豊田市東山町4)で開催された。
豊田市自然観察の森で「防災ネイチャーゲーム」 炊き出しうどんの試食も
自然体験プログラムを通じて、楽しみながら災害時に役に立つ知識を多くの市民に学んでもらおうと、とよた防災啓発推進協議会が主催した同イベント。起震体験車「防サイ君」での地震体験や防災トイレトレーラーの展示、とよた防災啓発推進協議会に所属する団体のブース出展などが行われた。
雪が時折舞う真冬の寒さとなった当日は、家族連れなど約350人が来場。施設内に設置された非常用トイレのワンポイントアドバイスや防災クイズ、家具固定実践装置の体験など9つのチェックポイントを巡るスタンプラリーに挑戦しながら、災害時に避難生活で役立つアウトドア用品の知識を学んだ。
センターハウスから散策路を400メートルほど上った標本資料館周辺では、NPO法人「あいちネット」が「炊き出しうどん」を提供。雪が強く降る中、キッチンカーの前には30人ほどが並び、熱々のうどんを味わう姿が見られた。災害時の車中泊体験ブースも設けられ、市職員から車中泊の詳細について聞く家族の姿も見られるなど、幅広い世代が防災への関心を深めた。
豊田市防災対策課の中島さんは「体験活動を通じて防災を学び、自助意識を高める目的で企画した。参加者からも『雪が降る寒い中、熱々のうどんや缶入りの温かいコーンスープの温かさが身に染みた』という声が聞かれるなど、五感を使って防災に対する意識を高めてもらえたのでは」と手応えを話す。