
多胎児を子育て中の親を対象にした交流会が6月19日、浄水交流館(豊田市大清水町)で開催された。
豊田・浄水交流館で多胎児ママの交流会 双子用ベビーカーの点検も
豊田市では、2019年に過酷な育児でうつ病になった三つ子の母親が11カ月の子どもの命を奪う事件が発生したことを受けて、双子や三つ子などの多胎児を抱える親や家庭を支援する事業に取り組んでいる。
こうした状況を受け、多胎児の親らで構成する団体「ぶるぷるネットあいち」が、多胎児を妊娠、子育て中の人に対し、多胎育児を経験した先輩である「ピアサポーター」を派遣し、多胎妊娠・多胎育児特有の悩みや不安に寄り添い、子育て経験者ならではのアドバイスや支援を行う事業を実施。市内3カ所の公共施設で定期的に、多胎児を子育て中の親を対象にした交流会を開いている。
当日は、16組の双子と、その親ら約40人が参加。助産師による育児相談や、ベビー用品を扱う店のスタッフが、参加者が持参した2人乗りベビーカーのフレームやタイヤ空気圧の点検などを行った。
点検中は、ママ同士で談笑したり、子育てに関する情報交換を行ったりするなど、会場は終始和やかな雰囲気に包まれた。
点検を終えたベビーカーに子どもを乗せた参加者からは「ベビーカーの引きやすさが変わった」「段差が楽になった」などの声が聞かれた。
「ぶるぷるネットあいち」の担当者は「双子を育児していると、世話が大変でベビーカーまで手がかけられないといった声を耳にしたので、今回、店に協力してもらいベビーカーの点検を行った。これからの時期、気温が暑くなるので、普段にもまして外出しにくくなり、孤立するママたちが増えていく恐れがある。こうした機会に参加してもらえれば」と交流会への参加を呼びかける。