豊田市稲武地区にある瑞龍寺(稲武町)のしだれ桜が現在、見頃を迎えている。
このしだれ桜は、高さ8メートル、幹の太さ3.4メートル、推定樹齢約400年と伝えられる老木で、一時は枯れてしまう危機に陥ったものの、町内の有志を中心とした人たちの努力により、大手術が施されて復活を果たし、1971(昭和46)年に愛知県の天然記念物に指定されている。
鐘楼門と本堂の境内中央に鎮座し、毎年4月上旬になると満開になり迫力ある姿を見せることから、同地区内にあり推定樹齢250年といわれる大安寺(大野瀬町)のしだれ桜と共に、稲武地区の春を彩る風物詩になっている。
今年は、新型コロナウイルス感染症予防のため、「瑞龍寺しだれ桜まつり」は中止になったが、満開の時季に合わせて夜間のライトアップも行い、昼間とはひと味違う雰囲気を醸し出すことから、豊田市内外から観光客が訪れている。
点灯時間は日没~21時。見頃は4月15日ごろまで。