豊田市立萩野小学校(豊田市桑田和町)で4月23日、全校児童による「しょうゆ造り」体験が行われた。
この体験は地域学習の一環で、地域で活動する「萩野NPO結の家」と連携して昨年3月に地域でしょうゆ造りをしているメンバーの「しょうゆ搾り」を児童が見学したことがきっかけで行われたもの。
この日は、萩野NPO結の家の協力の下、長野県でしょうゆ造りに携わる井上時満さんを講師に招き、全校児童17人がしょうゆ造りに挑戦した。
仕込みでは、始めに井上さんがしょうゆの醸造に向けた仕込みの説明を行った後、しょうゆのもととなるおよそ25キロの小麦と大豆を合わせた麹(こうじ)に13キロの塩をもみ込んでいく「塩きり」と呼ばれる作業に取り掛かった。その後、混ぜ合わせた麹を熟成させた「もろみ」を作るため、「もろみ」作りの環境に適した、風通しが良く、雨が当たらない場所に移動し、3.6リットルの水を加え、仕込みを終えた。
作業は、上級生が積極的に下級生の手助けをしながら手際よく進められ、最後に井上さんから今後の手入れの仕方を教わる場面では、児童たちがメモを取りながら真剣な表情で話に耳を傾けるなど、しょうゆの完成を心待ちにしている様子が見られた。
今後、およそ10カ月かけて麹を熟成させ、12月~2月の間にしょうゆ搾りを行い、約50リットルのしょうゆが完成する予定。