豊田市旭地区の矢作ダム堤内(豊田市閑羅瀬(しずらせ)町)で5月24日、市内4つの酒造業者が貯蔵酒を搬入した。
これは、豊田市内4酒造業者(浦野、関谷醸造、豊田、中垣酒造)が協力し、旭地区の観光資源でもある矢作ダムや日本酒への興味を持ってもらおうと、旭観光協会が中心となり、酒造業者、国土交通省矢作ダム管理所、豊田市が共働で実施している事業。
今年で2回目となった同事業は、年間を通じて気温の変動がなく、日本酒の貯蔵・熟成に適している矢作ダムの堤内を利用し、各業者がそれぞれ製造した清酒を一定期間貯蔵し販売するもの。今年も酒造業者のスタッフらが協力して4合瓶計800本余りを地下2階の貯蔵スペースまで搬入した。
旭観光協会職員の浅野陽介さんは「昨今は日本酒離れということも聞かれているので、この企画で少しでも興味を持ってほしい」と話し、浦野の杜氏・新井康裕さんは「どんなお酒になるのか仕上がりが楽しみ。私たちも皆さんと一緒に楽しみたい」と期待を込める。
貯蔵された日本酒は9月上旬に搬出し、10月上旬から「矢作ダム貯蔵酒 山清水秀(さんせいすいしゅう)」の名前で販売する予定。