「令和5年度愛知県環境保全関係功労者表彰」の受賞者が6月22日、太田稔彦豊田市長を表敬訪問した。
愛知県環境保全関係功労者表彰は、県民の環境保全意識の高揚と快適な生活環境の保全の助けとなることを目的として、県内の環境の保全に関し顕著な功績のあった団体・個人に対して知事が表彰を行うもの。
当日は、環境省や愛知県のレッドリストにも掲載されているウンヌケやシラタマホシクサをはじめ、希少な植物が生育する亀首湿地の保全活動を10年以上継続し、「環境保全活動功労」を受賞した「さなげ台愛護会」の梶原積会長ら3人と、地域環境保全委員として10年にわたり地域の巡視や環境美化活動を継続し、「環境保全推進功労」を受賞した山本博美さんが豊田市役所を訪れた。
梶原さんは、地域の有志での活動を経て2009(平成21)年2月に「さなげ台愛護会」として亀首湿地の保全を始めたことや、これまでの活動、今後の取り組みや課題について紹介。山本さんは亀首湿地の保全の話に触れながら、ラムサール条約湿地以外にも、豊田には宝のような湿地や環境が多くある点について語り、これらの環境を守り維持していくことの大切さを訴えた。
太田市長は、湿地や自然環境が保全されているのは「活動があってこそ」と、時折質問も交えながら、熱心に話に聞き入った。