豊田市足助町の旧街道沿いの町並みで6月12日、「たんころりんと竹あかりのキャンドルナイト~私たちのできること~」が行われた。
足助地区では毎年8月上旬~15日の間、「たんころりんの夕涼み」と題して、旧街道沿いの市街地約1.3キロに600基を超える竹かごと和紙で作った円筒形のあんどん「たんころりん」を並べ、和紙を通した火の明かりで暗がりの古い町並みを照らし情緒を演出するイベントを開催している。
「たんころりんと竹あかりのキャンドルナイト」は、8月のイベントに先駆け、全国で開催されている省エネ・節電を呼び掛けるイベント「100万人のキャンドルナイト」に賛同して夏至前後に一夜のみ開かれているもので、初夏の足助の風物詩となっている。
昨年は感染症予防で中止となったが、今年はコロナ禍の沈滞ムードを少しでも打ち消そうと地元の有志による「たんころりんの会」が開催を決め、会場でのライブ演奏は客席を設けないなどの感染症対策を施して開催された。
日没の時刻が近づき、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている古い町並みに「たんころりん」や有志団体・?の会が手掛けた約500基の「竹あかり」に明かりがともされると、浴衣を着て記念撮影する家族連れや散策しながらカメラを構えるカップルの姿などが見られた。
道沿いに置かれた「たんころりん」には、コロナ禍ということもあり「悪疫退散」「心をひとつに」などのメッセージが書かれたものや「アマビエ」を描いたものが目立っていた。