フラワーインスタレーション「align(アライン)-時代をつなぎ未来へむすぶ-」が11月1日、国の重要文化財である旧鈴木家住宅(豊田市足助町)で始まった。
豊田・足助地区の重要文化財「旧鈴木家住宅」でフラワーインスタレーション
旧鈴木家住宅は2013(平成25)年に重要文化財に指定され、2014(平成26)年度から豊田市が保存整備工事を続けてきた建物。街道沿いの主屋の復元が完成したことから、2023年8月より部分公開している。
同展は、足助地区に所縁のあるフラワーデザイナーの神谷周さんが所属する「TRUNK(HOTEL) CAT STREET」(東京都渋谷区)が地域貢献の一環で行う官民連携プロジェクト。築240年以上の歴史を持つ旧鈴木家住宅を舞台に、足助地区に自生するコケやアケビ、猫じゃらしなどの植物を使って季節を感じさせる空間を演出している。
公開初日となった1日は、東海地区屈指の紅葉の名所として知られる香嵐渓のライトアップ初日とも重なり、多くの観光客が旧鈴木家住宅を訪れ、座敷内を森のように装飾されたインスタレーションをバックに記念撮影する姿も見られた。
旧鈴木家住宅スタッフの手嶋いづみさんは「足助の草花を使い森の中を歩いているようなイメージのインスタレーションに仕上がっている。江戸時代から続く伝統的建築物と近代的なデザインの融合を楽しんでいただければ」と来場を呼びかける。
開館時間は10時~16時。入場無料。今月12日まで。