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豊田で「クルマづくり究めるプロジェクト おわりの式」 10年の成果披露

プロジェクトの集大成として子どもたちがレストアしたトヨタの「パブリカ」

プロジェクトの集大成として子どもたちがレストアしたトヨタの「パブリカ」

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 「クルマづくり究めるプロジェクト おわりの式」が3月23日、「あすて」(豊田市本町)で開催された。

豊田で「クルマづくり究めるプロジェクト おわりの式」 10年の成果披露

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 豊田市や公益財団法人あすて、豊田市内の自動車関連企業などで構成する実行委員会が主催する同プロジェクト。自動車関連企業の社員がボランティアで指導員となり、子どもたちがクルマづくりの技を体験しながら、基礎からクルマの構造を学べる事業として2014(平成26)年度から実施してきた。

 10年間で子どもは1000人近く、ボランティアは2000人余りが参加したが、同活動が3月をもって終わり、今年5月、新たに「丘KOBA(こうば)プロジェクト」が始動するのに伴い、これまでの活動を振り返り、成果発表などを行う式が開かれた。

 第1部では、プロジェクトの集大成として子どもたちがレストアしたトヨタの「パブリカ」がお披露目され、あいにくの雨のため試走することはできなかったものの、細部までこだわって完成した車両にエンジンがかかる様子に、子どもも、指導員も、満足そうな笑顔を浮かべた。

 グループごとの「おわりの式」では、子どもたちから分解やパーツの修復、組み立てなどで苦戦した思い出や、プロジェクトを通して内面的に成長できたことの発表が行われ、指導員からは「苦労したことや成功体験は、将来どんな道に進んでも必ず役に立つ。学びを生かして今後もいろいろなことに挑戦してほしい」と温かいコメントが送られた。

 第2部のプロジェクト「おわりの式」では、プロジェクトリーダーや太田稔彦豊田市長、トータルアドバイザーを務める同財団理事長の豊田彬子さんがあいさつ。豊田さんは「指導員の皆さんがそれぞれの企業で培った技術を時に厳しく、時に温かく子どもたちへ熱心に指導してくださった。このプロジェクトを通して得た学びを、次の世代へとつないでいくことで、持続可能なモノづくりの原点を受け継いでいってほしい」と呼びかけた。その後、協力企業や指導員への感謝状が贈られると会場からは温かい拍手が送られた。

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