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豊田のベンチャー企業、「空飛ぶクルマ」をスズキグループと製造開始

鋲打ち式に出席したスズキの鈴木敏弘社長、SkyDriveの福澤CEO、スカイワークスの岸社長と従業員ら。(写真提供:SkyDrive)

鋲打ち式に出席したスズキの鈴木敏弘社長、SkyDriveの福澤CEO、スカイワークスの岸社長と従業員ら。(写真提供:SkyDrive)

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 豊田市内に開発拠点を構え「空飛ぶクルマ」「物流ドローン」を開発するSkyDrive(豊田市拳母町2)が3月6日、個人向けに商用機「SD-05」の製造を始めたと発表した。

豊田のベンチャー企業、「空飛ぶクルマ」をスズキグループと製造開始

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 同社は2018(平成30)年7月に設立され、「100年に一度のモビリティー革命をけん引する」をミッションに掲げ、「日常の移動に空を活用する」未来を実現しようと、同市中山間地域の研究開発拠点で「空飛ぶクルマ」「物流ドローン」の開発に取り組むベンチャー企業。

 スズキ(静岡県浜松市)協力の下、スズキグループの工場を活用し、2025年に開催される大阪・関西万博の開幕に合わせ、大阪ベイエリアでのサービス開始を目指空飛ぶクルマ=商用機「SD-05」の生産に乗り出した。

 今回、製造を始めた同機はパイロットと乗客の計2人乗りで、最大航続距離は最大約10キロ。製造は、同子会社で、従業員の約半数が大手自動車メーカー・スズキからの出向のスカイワークスが担う。2023年9月より「空飛ぶクルマ」の試作や組立手順書の作成など準備を進めてきた。

 当日は、静岡県磐田市にある生産工場でスカイワークスの従業員全員と、スズキの鈴木敏弘社長、SkyDriveの福澤CEOを はじめ、両社の関係者も出席し、工場の安全稼働を祈願する鋲打ち式を行った。

 SkyDriveの福澤CEOは「スズキと共に空飛ぶクルマの製造開始を発表出来たことを非常にうれしく思う。今後も、空の移動革命をけん引するため、一層、実直に開発・製造・認証活動にまい進していく」と意気込みを表す。

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