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豊田市民芸館で特別展「柳宗悦と民藝運動の作家たち」

多岐にわたる民芸品を収集・展示している豊田市民芸館の様子。

多岐にわたる民芸品を収集・展示している豊田市民芸館の様子。

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 豊田市民芸館(豊田市平戸橋町)で現在、特別展「柳宗悦(やなぎ・むねよし)と民藝運動の作家たち」を開催している。

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 柳宗悦は大正末期、民芸運動を主導した思想家で宗教哲学者。暮らしの中で民衆が用いる日常品に至上の美を見出し、それを民衆的工芸「民芸」と名付け、従来にない新しい美意識を提示し、柳を中心にバーナード・リーチや河井寛次郎、濱田庄司といった陶芸作家との交友の中で確立され、民芸運動として飛躍した。

 同展は、2016(平成28)年に日本民芸館が創設80周年を迎えた際、特別展として開催したものを再構成したもので、民芸の美しさに触発され、柳と共に民芸運動を推進した作家23人の作品約230点を展示する。

 第1民芸館展示室には、大皿や茶わん、花器などの焼き物や三面鏡などの生活道具、着物をはじめとした布製品などを展示し、日常の生活道具の美しさに注目して考案された「新しい美の概念」を見る者に伝えている。

 展示品の一つ、入り口付近に飾られている濱田庄司作「白釉黒流描鉢(しろぐすり くろながしばち)」は、直径58センチの大鉢で、黒い釉薬(ゆうやく)をひしゃくで無造作に流しかけて作られた縦線と横線の模様が独特の美しさを放っており、柳の流れを受けた代表的な民芸作品として親しまれている。

 開館時間は9時~17時。月曜休館(祝日は開館し翌日休館)。
観覧料は、一般=300円、大学生・高校生=200円、中学生以下と70歳以上、市内在住・在学の高校生と障害を持つ人は無料。1月30日まで。

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