みよし市障がい者福祉センター(三好町陣取山)で9月30日、「Miyoshi Cup~やっちゃお!ボッチャ~」が開催された。
みよし市で「ボッチャ」体験イベント 競技を通じて心もバリアフリーに
パラリンピックの正式種目でもある「ボッチャ」の体験を通じて、年齢、性別、障がいなどに関係なく交流することで日頃運動する機会の少ない人にスポーツの素晴らしさを再認識してもらおうと初開催。社会参加や、地域住民同士の相互理解も促した。
当日は、障がい者福祉センターの利用者23人をはじめ、三好丘上行政区のいきいきクラブ連合会、みよし市身体障害者福祉協議会、豊田市ボッチャ協会のメンバーなどが参加し、施設のロビーを会場に、ボッチャを楽しんだ。
ボッチャは、重度脳性麻痺を持つ人や同程度の重度障がいが四肢にある人のためにヨーロッパで考案されたスポーツで、赤と青のチームに分かれ、ジャックボールと呼ばれる白いボールに、それぞれ6つの持ち球を、投げたり、転がしたりして近くに寄せられるかを競う。
体験会では、豊田市ボッチャ協会のメンバーの指導の下、8つのチームに分かれた利用者がボッチャに挑戦し、ジャックボールにぴったり寄せて喜ぶ人や、投げたボールが狙った場所に行かず照れ笑いを浮かべる人など、普段なかなか体験できない競技を楽しむ様子が見られた。
今回、自分で投げられない利用者のために、「ランプ」と呼ばれる滑り台のような器具を用意。アシスタントに指示を伝え、器具を滑り降りたボールがジャックボールの近くに転がると、チームメイトや、相手チームのメンバーも拍手を送る場面が見られるなど、参加者同士が競技を楽しめる雰囲気をつくり上げていた。