豊田市南西部を流れる逢妻女川（あいづまめがわ）で現在、ヒガンバナが見頃を迎えている。

豊田・逢妻女川ヒガンバナ群生地で見頃迎える

　ヒガンバナの群生地として知らてれる同市逢妻地区の逢妻女川。1996（平成8）年、地元有志が集う「逢妻女川彼岸花育成会」によって植え付けが始まり、その後、豊田市の補助金を活用して活動が広がり、今では200万本以上のヒガンバナが近くを通る人たちの目を楽しませている。

　ヒガンバナは、天王橋から男橋まで約450メートルの両岸の土手に広がり、真っ赤に染まる色鮮やかな光景を眺められることから、同市内をはじめ名古屋市や日進市など近隣の市町からも多くの人が散策や写真撮影に訪れる。

　今年は、同会の安田重隆会長を中心に3万球の球根を植え、6回の草刈りをするなど手入れを行ってきたが、9月中旬まで30度を超える暑い日が続いたこともあり、例年よりも見頃が1週間ほど遅くなったという。

　逢妻女川彼岸花育成会の安田会長は「愛情を注いで育ててきた花が一面に咲く様子を見ると涙が出るほどうれしい。今年は雨が多かったこともあり、生育状況が良く、これまでで一番見応えがあるので、ぜひ見てほしい」と笑顔で呼びかける。

　見頃は10月2日ごろまで。