豊田を拠点に活動する喜劇団「笑劇波」が1月3日、地元コミュニティーFM「ラジオ・ラブィート」(豊田市若草町3)の新春特別番組「RADIO LOVEAT fromグリーンシティ2023」に出演し、新春喜劇を上演した。
喜劇団「笑劇波」、ラジオ公開番組で喜劇上演 初代座長の思い胸に
同劇団は、初代座長の南平あきらさんが猿投農林高校3年生だった1998(平成10年)に豊田市平戸橋町で旗揚げ。豊田を拠点に全国各地の学校や自治体などで、詐欺やいじめの防止、防犯・防災など社会的な話題を交えた喜劇を年間約200本上演している。
南平さんは先天性の心臓疾患を持ち2年ほど前から体調を崩し入退院を繰り返してきたことから2022年8月の引退公演で座長を勇退。妻のあかねさんに座長を譲った後も劇団を支えてきたが、12月27日、敗血症性ショックのため42歳の若さでこの世を去った。
公開放送が行われた「グリーンシティ・イオン高橋店」(東山町1)フードプラザの特設会場には、2代目座長のあかねさんと今月から正団員となった市川貴之さんが登場。初代座長を見送って間もない中、ファンや来場者に向けておばあちゃんと孫の新年のドタバタ喜劇を熱演。早口言葉を披露する場面で、あかねさん扮(ふん)するおばあちゃんが、よどみなく早口ことばを言い切ると、会場から拍手が送られた。
座長のあかねさんは「公開放送の垂れ幕を見て多くの人が会場に集まっていただき、(座長亡き後)しぼんでしまっていた気持ちに、空気をたくさん吹き込んでくださり、にぎやかなステージを踏めたことに感謝している。これからも頑張るので、よろしくお願いします」」と応援を呼びかけた。