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コンサートホールで故豊田章一郎氏献花式 パイプオルガンの演奏で故人しのぶ

豊田市コンサートホールで執り行われた「豊田市名誉市民 故豊田章一郎氏 献花式」の様子。

豊田市コンサートホールで執り行われた「豊田市名誉市民 故豊田章一郎氏 献花式」の様子。

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 「豊田市名誉市民 故豊田章一郎氏 献花式」が4月24日、豊田市コンサートホール(豊田市西町1)で執り行われた。

コンサートホールで故豊田章一郎氏献花式 パイプオルガンの演奏で故人しのぶ

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 豊田章一郎氏は、トヨタ自動車の創業者である豊田喜一郎氏の長男として1925(大正14)年2月27日に名古屋市で生まれ、1952(昭和27)年にトヨタ自動車工業に入社。1982 (昭和57)年にトヨタ自動車の取締役社長に就任し工販合併や、経済団体連合会の会長に就任するなど、トヨタ自動車や日本経済の発展に尽力し、2011(平成23)年3月に豊田市名誉市民に推挙された。

 献花式は、2月14日に97歳で亡くなった豊田氏の生前の功績をたたえ、哀悼の意を表するため2部制で執り行われ、第1部には来賓、関係者など合わせて329人が参列した。

 式典では、始めに太田稔彦豊田市長が、豊田氏の偉業と豊田市が発展する上での大きな功績を振り返るとともに、「交通安全への取り組みや山の手入れなど、豊田市の将来を見据えた示唆や意見を数多く頂いた」と感謝の意を表し、「今後は、数々の功績と思いを胸に刻み、全力を傾けて豊田市の発展に尽くす決意であることを改めて誓います」と言葉を述べた。

 続いて、豊田章一郎氏の誕生から、戦時中のエピソード、父・喜一郎氏の思いを継ぎ、自動車産業の振興に尽力し、「世界のトヨタ」と言われるような大企業にまで成長させた過程、長男である豊田章夫トヨタ自動車会長との親子対談の映像などの上映があり、参列者全員で故人をしのんだ。

 その後の献奏では、豊田市コンサートホール・専属オルガニストの徳岡めぐみさんが、パイプオルガンでロベルト・シューマン作曲「トロイメライ」を演奏し、荘厳な音色がホールを包んだ。

 式の最後に、参列者を代表して大村秀章愛知県知事が「日本一の産業が集積する愛知をさらに活性化させ、全ての県民の皆さまが豊かさを実感できる、日本一元気な愛知を目指して、全身全霊で取り組んでいく」とあいさつした後、会場の参列者が一人ずつ献花を行い、花を祭壇に手向けた後、祭壇中央の遺影に向かって手を合わせ、最後のお別れをしていた。

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