「全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト(DCON2024)」で経済産業大臣賞と企業賞をダブル受賞した豊田高専のメンバーが6月19日、太田稔彦豊田市長を訪問した。
豊田高専のメンバーが豊田市長に「DCON2024」ダブル受賞報告
同コンテストは、高等専門学校生が日頃培った「ものづくりの技術」と「ディープラーニング」を活用した作品を制作し、その作品によって生み出される「事業性」を競うコンテスト。現役のベンチャーキャピタリストである本選審査員がその事業性を評価し、最も「企業評価額」が大きいチームが優勝となる。
今回のコンテストに出場した豊田工業高等専門学校のチーム「早坂・大畑Lab.」には、情報科学専攻2年の山田活樹さん、同専攻1年の野々山空見さん、建設工学専攻2年の福岡葵さん、同専攻1年の野澤佳美さんの4人が参加し、1年をかけて準備を進めてきた。
コンテストに提出した作品「WCS(White Carbon Sensor)」は、コンクリート構造物が吸収・固定化するCO2を定量的に評価するシステムで、コンクリートの表面画像からCO2吸収速度をAIの力で判別・評価し、新たな価値を創造することで、カーボンニュートラルと経済成長の両立を目指すもの。
報告会では、山田さんが太田市長に、映像資料を使って作品のシステムやビジネスロジックなどを説明したほか、各メンバーがコンテストに参加した感想を伝えた。メンバーの福岡さんは「(コンテストでは)絶対に評価されると思って胸を張って臨んだ。思い通りにできたが、優勝を狙っていたので悔しい部分もある」と話した。
太田市長からの「起業も視野に入れているのか」という質問には、山田さんが「コンテストに出したことで様々な課題が洗い出された。そうした課題を解決した上で考えたい」と答えた。