「第9回ジャパン・ツーリズム・アワード」で取り組みを評価され、観光庁長官賞を受賞した足助高校の生徒らが10月28日、太田稔彦豊田市長を表敬訪問した。
同校では、ビジネス基礎や観光探究など、通常の教科とは違う科目を学びながら、課外授業として足助の街や中山間地域へ出かけて、さまざまなことを見学したり体験したりする「観光ビジネスコース」を設置。足助の町並みや豊かな自然などの中山間地域における「魅力」や「課題」を題材に、探究的な学習に取り組んでいる。
今回は、観光ビジネスコースが実施している「高校生トラベル」を核とした関係人口創出と観光産業人材育成、持続可能な観光推進モデルの取り組みが「第9回ジャパン・ツーリズム・アワード」で、応募総数213件の中から観光庁長官賞を受賞したことを受けて、太田市長を訪問した。
生徒を代表して出席した観光ビジネスコース3年の鈴木心(しん)さんが高校生トラベルの取り組みについて、「小学校プロデュース」「足助スタディツアー」「豊田市山村交流ツアー」の3つを挙げて説明。太田市長は「受賞おめでとうございます。足助高校が独自の取り組み・工夫を行っていることはとてもありがたいこと。今後にも期待する」と祝いの言葉を贈った。
歓談の時間には、太田市長が鈴木さんに、「取り組みを進める上で大変だったこと」を質問し、鈴木さんは「許可を取るための電話や大人とビジネスの話をすることなど、未体験のことが難しかった」と振り返った。
太田市長は「地元の人は当たり前のことも、観光客は案外知らないことが多いので、今あるものの見せ方を変えたり、高校生目線でぜひ提案してほしい」と、若い力に期待を寄せた。