食べる 買う

茶葉の茎を再生利用したクラフトビール「豊田AMBER」 試験販売始まる

サステナブルクラフトビール「豊田AMBER(アンバー)」と、原料となる碾茶(てんちゃ)の茎・ほうじ茶。

サステナブルクラフトビール「豊田AMBER(アンバー)」と、原料となる碾茶(てんちゃ)の茎・ほうじ茶。

  • 0

  •  

 豊田市中心市街地のにぎわい創出などを手掛ける一般社団法人TCCM(豊田市西町1)が7月2日、市内で生産される碾茶(てんちゃ)の茎を使ったクラフトビール「豊田AMBER(アンバー)」の販売を豊田市駅前で始めた。

茶葉の茎を再生利用したクラフトビール「豊田AMBER」 試験販売始まる

[広告]

 同ビールは、TCCMの呼びかけで、市内南部で茶の生産・加工・販売を行う高香園(吉原町)と、食品ロス削減と地域産業活性化のためのクラフトビール造りに取り組むアサヒグループジャパン傘下のアサヒユウアス(東京都墨田区)が連携し、全国で取り組んでいるサステナブルクラフトビールの第5弾として開発したもの。

 ドイツ・ケルン地方で伝統的な「ケルシュスタイル」のベースビールに、高香園で抹茶を生産する際に排出され、これまで肥料として処分してきた碾茶の茎を棒ほうじ茶に加工したものを原料に使用。アルコール度数は4.5%で、ほんのりほうじ茶の風味が香り、まろやかですっきりした後味が特徴で、豊田市生まれのほうじ茶をイメージして「豊田AMBER(=琥珀色)」と名付けた。

 初回分としてアサヒユウアスが550リットルを製造し、市内ではTCCMが試験販売を行うほか、アサヒグループの直営店でも提供する。

 原料となるお茶を提供している高香園の野場義尊さんは「ビールに合うよう通常のほうじ茶とは異なる焙煎(ばいせん)をして、しっかりお茶の味が出るよう工夫した」と説明。開発を担当したアサヒユウアスの吉川太さんは「縁があり豊田のお茶と連携してすっきりした味わいのクラフトビールができた。地元の方や豊田を訪れる人に飲んでほしい」と呼びかけ、TCCM事業統括部長の中井久美さんは「サスティナブルなクラフトビールを選ぶことで気軽にSDGsの取り組みに参加できると感じてほしい。こうした機会を通じて、多くの人にSDGs取り組みや地元のお茶に関心を持ってもらえれば」と笑顔で話す。

 試験販売は、豊田市駅前の「ウェルカムセンターコンテナーn6(エヌロク)」で8月5日・6日、9月2日・3日、「Toyota Street Market」の開催に合わせて予定。ビール提供時には豊田市産の木材を55%以上含んだ樹脂製エコカップ「豊田の森のタンブラー」を用い、使い捨て容器を使わない取り組みも同時に行う。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース