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映画「幸福な結末」 世界98の映画祭での受賞受け豊田で感謝上映会

豊田市福祉センターで行われた「感謝上映会」の様子。

豊田市福祉センターで行われた「感謝上映会」の様子。

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 映画「幸福な結末」が世界98の映画祭でさまざまな賞を受賞したことを記念した感謝上映会が7月9日、豊田市福祉センター(豊田市錦町1)で行われた。

映画「幸福な結末」 世界98の映画祭での受賞受け豊田で感謝上映会

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 「幸福な結末」は、愛知県三河地域を拠点に活動する完全自主制作映画プロジェクト「三河映画」が制作した第1弾作品。自殺を決意した中年の絵本作家が「少女」の姿になって5日前にタイムスリップし、自らの最期の5日間を見つめ直し、不幸だと思っていた自分の人生が本当にそうだったのかと問い直していくストーリー。

 監督をはじめ、スタッフは三河在住者を中心に構成し、撮影に当たり豊田市内で行われたオーディションには全国から600人以上が集まった。2010(平成22) 年の夏、4年の歳月をかけて完成させた脚本を元に撮影された同作品は、そこから12年の時を経て公開にこぎ着けた。

 会場には地域住民や関係者など多くの人が来場。上映に先立ち、あいさつに立った岩松あきら監督は「スタッフ、キャスト、協力を頂いた地元の方々の思いを感じながら作品を見ていただければ」と呼びかけた。

 上映終了後の舞台あいさつでは、岩松監督をはじめ、主人公の桐原役を務めた井上秀之さん、少女役の清水香奈さんらが登壇した。井上さんは「この13年間、公開に向けてさまざまな問題が出てくる中で、粘り強く乗り越えていくスタッフの姿勢を見て、ここまでたどり着くことができた」と話し、清水さんは「1カ月、一度も家に帰らず、高校の宿題を全て持って合宿所で一生懸命勉強しながら朝から晩まで撮影に臨んでいたが、楽しい撮影だった」と笑顔で振り返った。

 上映前には会場のロビーでキャスト・監督によるトークショーや、おいでん市場プロデュースによる「口福なマルシェ」と題した催しも行うなどして、来場者を楽しませた。

 同作品は10月14日・15日にシネマスコーレ(名古屋市中村区)で上映されるほか、海外での上映も予定する。

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