これまで数々のクラシックカーを公道で走れるよう復元し、4年前から蒸気機関車(SL)の復元に取り組んできた石川昭さんが5月10日、自身が経営する石川製作所(豊田市吉原町)で、復元した蒸気機関車(SL)の披露目を行った。
クラシックカー復元で知られる豊田の石川昭さん、4年かけて「デゴイチ」復元
石川さんは、50年近く金属加工会社を経営する傍ら、趣味で廃車寸前の国内外のクラシックカーを引き取り、公道を走れるように復元。地域の魅力発信を目的に結成したまちおこし団体・地域人文科学研究所が発表した平成28(2016)年度「とよた世間遺産」に認定された。
8年ほど前から、滋賀県内で野ざらしになっていたSLに着目。復元に名乗りを上げ、所有する多賀町と交渉の末、4年前に無償で譲り受け、解体して豊田市まで運搬。その後、自身が経営する会社の敷地内で復元に取り組んできた。
今回復元したSL「D51型1149号」は「デゴイチ」の愛称で知られ、全長20メートル、重量は78トン。1944(昭和19)年に製造され、関東地方や北海道などで活躍した後、1976(昭和51)年に引退したもの。腐食が進んでいた車体を、石川さんが4年ほどかけて修理を重ね、実際に動いた状態を披露できるように圧縮空気を動力に使えるようコンプレッサーを取り付けた。
お披露目会当日は、敷地内のレール上で、実際に車両を動かすデモンストレーションも行い、多くの来場者が復元したSLの姿をスマートフォンで撮影する姿が見られた。
同機関車が北海道を走っていた姿を収めた写真を携え、石川さんに報告する熱心なファンも訪れるなど、会場は熱気に包まれた。
石川さんは「まだ修理が完了したわけではない。修理を重ねた姿を見てもらえるよう、定期的にお披露目会を開いていければ」と話す。