産直市場「おいでん市場元宮店」（豊田市元宮町5）が12月24日で閉店する。

「おいでん市場元宮店」が3年の歴史に幕　12月24日に閉店

　豊田市の若手農家集団「夢農人（ゆめのうと）」のメンバーが2020年12月に立ち上げた同店。米や青果、果実、製茶、畜産品などメンバーが手がける農産品のほか、焼き芋やスイーツなどの商品を取りそろえ、テレビ番組などでも取り上げられたことから、市内外から多くの人が訪れている。

　店舗近隣にある愛知県立豊野高校の生徒とともに「WE LOVEとよた弁当」を企画・販売したり、豊田市や愛知工業大学の料理サークル「ヒルズ」の学生らに呼びかけて非常食のアレンジレシピを考案したりするなど、地域との交流も盛んに行われてきた。

　感染症対策が緩和されたことを受け、農産物の業者向け販売が復調していることや、近隣スーパーなどとの価格競争で苦戦を強いられていることもあり、現店舗を閉鎖することを決めた。

　代表生産者の大橋鋭誌さんは「コロナ禍で開店したが、豊田の農産物や愛知県の魚介など、地元産の食材を買い求める皆さまのおかげで、ここまで続けてこられた。生産者が消費者と直接触れ合い、意見を交わすことができたのは貴重な経験になった」と話し、来店を呼びかける。

　営業時間は11時～18時。月曜・火曜休業。