水素と酸素の化学反応で発電する「燃料電池(FC)」の仕組みを学ぶワークショップが12月8日、豊田市博物館(豊田市小坂本町5)で行われた。
豊田市博物館で水素ワークショップ 自作の燃料電池でミニカー走行体験
豊田市内の事業所や市民に、水素をより身近に感じてもらうために取り組んでいるプロモーション活動「水素がわかる!大作戦」の一環で開いた同ワークショップ。持続可能な開発目標を推進する豊田市未来都市推進課が、トヨタ自動車本社工場FC製造チームの協力を得て企画した。当日は、小中学生を対象に小型燃料電池車の製作や走行体験などを行った。
燃料電池は水素と酸素を化学反応させて発電する装置で、発電効率の良さや発電時に水しか出さないことから、二酸化炭素を排出しない次世代エネルギーとして注目を集めており、市内を走る「おいでんバス」の一部車両にも動力源として導入されている。
ワークショップでは、トヨタ自動車の社員から燃料電池の仕組みについて説明を受けた後、参加者は用意された部品を使って水素と酸素が通る発電装置の製作に挑戦。水素ボンベとつなげて燃料電池車(FCV)ミニカーの車輪が回転したことを確認し、研修室の後方に設けられた試走コースで自ら組み立てたミニカーを走らせると、「速い」と笑顔を見せる参加者の姿もあり、燃料電池への理解を深めていた。