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台湾人バイヤーら、豊田のみそ蔵を見学 豆みその輸出拡大に期待

「のだみそ」のみそ蔵で説明を聞く台湾の食品バイヤーら。(写真提供=ジーリーメディアグループ)

「のだみそ」のみそ蔵で説明を聞く台湾の食品バイヤーら。(写真提供=ジーリーメディアグループ)

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 台湾の食品バイヤーやインフルエンサーを対象にしたみそ蔵ツアーが1月19日、「桝塚味噌(みそ)」のブランドで豆みそ(赤みそ)の醸造する蔵元「のだみそ」(豊田市枡塚西町)で行われた。

台湾人バイヤーら、豊田のみそ蔵を見学 豆みその輸出拡大に期待

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 同ツアーは、全国味噌工業協同組合連合会が、食品スーパーなどで日本製のみそを販売している台湾への輸出拡大を目指し、台湾・香港人向けの観光情報サイト「樂吃購!(ラーチーゴー!)日本」を運営するジーリーメディアグループ(東京都渋谷区)と初めて企画したもの。

 ツアーには、台湾商社5社の食品バイヤーとインフルエンサー3人が来日。4日間の行程で、「タケヤみそ」を製造する竹屋(長野県諏訪市)、「加賀みそ」を製造する加賀味噌食品協同組合(石川県白山市)を巡り、最終日となった19日に同社を訪れた。

 同社担当者から、原料が大豆・塩・水のみで、蒸し大豆を使い、大豆にこうじをつけた「豆こうじ」を使った熟成期間が1年~3年と長い豆みその特徴や、木おけを使った製造方法などについて説明を受け、他のみそとの違いに関心を示していた。

 一行は訪問前日、同社のみそを使った料理を提供している名古屋市内の老舗レストラン「矢場とん」で、みそカツを試食。参加したバイヤーからは、「台湾人はあまり辛いものを好まないが、どて焼きや、みそカツはとてもおいしく、甘辛いみそダレは台湾人にもなじみやすい」という声が聞かれた。

 同連合会の角一彦統括部長は「台湾では日本のみそが多く販売されているが、味の違いや料理方法が十分浸透していない。こうした機会を通じて、それぞれの商品が持つストーリーを知ることで、商品の差別化を図り、輸出促進につなげていきたい」と意気込む。

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