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とよた演劇ファクトリー第3期生修了公演 オリジナルストーリーを熱演

とよた演劇ファクトリー第3期生修了講演の様子。

とよた演劇ファクトリー第3期生修了講演の様子。

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 豊田市民文化会館(豊田市小坂町12)で2月19日・20日、とよた演劇ファクトリー第3期生 修了公演「ただいま春夏冬中(あきないちゅう)」が上演された。

とよた演劇ファクトリー第3期生修了公演 オリジナルストーリーを熱演

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 とよた演劇ファクトリーは、舞台芸術に関わる知識・技能を身に付け、演出家や表現豊かな役者の育成を図るとともに、 演劇で豊田市を盛り上げようと、2018(平成30)年度から行っている事業。本年度は演出コース・役者コースそれぞれに所属する第3期生30人の修了公演が行われ、約1年にわたて学んできた成果を披露した。

 上演したのは、演劇ファクトリーのプログラムディレクターである劇作家・演出家の鹿目(かのめ)由紀さんが執筆したオリジナル脚本で、「雪降る星」「花降る家」「霊宿る夜」「また繰るもの」と題した四季の異なる4つの短編劇から成る作品。

 当日は、春夏秋冬の4つのチームに分かれ、演出コースの受講生4人が、それぞれ演出プランを考案し、役者コースの受講生たちが役を演じた。

 4作品は全て「喪失」がテーマで、このうち、夏が舞台の劇「霊宿る夜」は、1週間前に母親を亡くした女子中学生が、同級生や教師に身内の不幸を言い出せないまま肝試し大会に参加する物語で、人物の動きを止め、主人公にピンスポットを当てることで、傍白であることを観客に分かりやすくしたり、霊役の役者に青色のライトを常に当てることで、霊特有の血色の悪さを表すなど、随所に演出の工夫が見られた。

 冬が舞台の「雪降る星」は、地球に帰還する宇宙飛行士たちの機体に故障が発生し、命の選択を迫られる物語で、演者同士の激しい口論や星に墜落する際の機体の振動に耐える様子など、舞台を広く使った役者の熱演が見られ、観客たちは、それぞれの作品が見せる表情を楽しみながら、演劇に見入っていた。

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