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豊田地域文化広場に「ガチャきらり」 障がい者福祉の商品をもっと身近に

豊田地域文化広場に設置された「ガチャきらり」

豊田地域文化広場に設置された「ガチャきらり」

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 豊田市内の施設で働く障がい者が生産したおもちゃがカプセルに入って出てくる販売機「ガチャきらり」が5月、豊田地域文化広場(豊田市西田町)1階に設置された。

豊田地域文化広場に「ガチャきらり」 障がい者福祉の商品をもっと身近に

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 同施設では、3年ほど前から「置き菓子BOX」を設置し障がい福祉に力を入れてきたが、コロナ禍により生産している商品が売れず困っていた業者の話を受け、障がい者の就労支援に取り組む会社アルディ(乙部ヶ丘)がイベント時のみ実施していたガチャガチャを常設設置できないかと依頼し、実現した。

 カプセルの中身は、豊田市内の障がい者施設8カ所で生産され、材料は全て豊田市内のものを使っている。豊田のヒノキを使ったおにぎりの置物や、天ぷら店の廃油を使ったせっけんなど、いずれも工夫を凝らした商品ばかり。商品説明や商品を生産した施設の紹介、SDGsを意識した自然に関する豆知識が書かれたリーフレットも同梱する。

 同施設の指定管理者であるホーメックスの岸哲生さんは「運営していく中で、どういったことができるかと考えた時、販売方法や販売場所を提供することで、施設で働く方々の活動が地域の人の目に見えるようになり、施設を応援してもらえるようになればやりがいにつながるのでは」と意義を話す。

 今年の夏をめどに高橋コミュニティセンターでも同様の取り組みを実施する予定。岸さんは「こうした取り組みがどんどん他に広がり、最終的にそれが施設で働く方々の待遇改善や、自立を促すことにつながってほしい」と期待を込める。

 「ガチャきらり」は同施設1階受付前に設置し、1回100円で購入できる。

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