「キッズおシゴト体験ラボinとよた」が10月8日、自動車の整備や生産設備を手がける新明工業のショールーム「SOWZOW（ソウゾウ）」（豊田市前田町3）で開催された。

豊田・新明工業ショールームで「キッズおシゴト体験ラボ」　仕事の楽しさ体感

　「子どもたちの笑顔やその保護者の笑顔、人と人とのつながりの大切さ、地域とのつながり、職業選択の自由」などをテーマとする同イベント。児童やその保護者らに向けて、さまざまな形で講座や教室、イベントを企画運営している一般社団法人「JOSHIGOTO LINK（ジョシゴトリンク）」（名古屋市昭和区）が企画し、豊田市男女共同参画センターが主催した。

　当日は、豊田市内や近郊の小学校に通う児童約30人が参加。往年のスポーツカー「トヨタ2000GT」など同社が再生を手がけた旧車を展示しているショールーム1階などに設けた体験会場で自動車整備士、パティシエ、大工などのプロが指導し、自ら選んだ2つの仕事を体験した。

　自動車整備士の体験コーナーでは、「旧車を新車のように蘇らせる」というレストアを手がける新明工業顧問の石川實さんをはじめとする整備士から、自動車の仕組みなどを学んだ。

　ラジオパーソナリティー体験では、納車用のギャラリー内に設けた仮設スタジオで参加者自身が出演し豊田市の好きなスポットを紹介するラジオCM作りに挑戦。講師を務めたパーソナリティーの後藤ゆかさんから発声のコツなどのアドバイスを受けた参加者は緊張した様子を見せながら、自ら書き上げた原稿を自身の声で収録した。

　仕事を体験し終えると「ラボ」と名付けられた仮想通貨が手渡され、児童らはそれを菓子やおもちゃと交換するなど仕事の後の買い物を楽しんだ。