昨年話題を呼んだ著名人を羽子板にあしらった「変わり羽子板」の展示が現在、豊田の人形店「山田屋」錦店（豊田市錦町1）で行われている。

豊田の人形店・山田屋に「変わり羽子板」　大谷選手や藤井八冠モデルに

　羽子板は、鬼門とされる旧暦の12月～1月に、生命力の弱い赤ちゃんが無事に通過できるようにという願いが込められ、室町時代ごろから女の子の赤ちゃんが初めて迎える正月にお守りとして贈られる習慣が生まれ、江戸時代には歌舞伎役者などをかたどった押絵羽子板が流行した。

　今回展示している羽子板は、スポーツや社会、経済、芸能など各界の著名人9人をモデルに老舗人形店「久月」（東京都台東区）が製作したもの。昨年12月に発表された羽子板8点全てを展示しており、三河地方では唯一の開催となる。

　羽子板には、メジャーリーグでの日本人初本塁打王に輝いた大谷翔平選手や21歳で前人未到の八冠独占を達成した将棋の藤井聡太さん、国民的ベストセラー「窓際のトットちゃん」がアニメ映画化された話題を集めた黒柳徹子さんのほか、政財界などの著名人が描かれている。

　加藤浩枝店長は「年始から暗いニュースが目立っていたが、昨年明るいニュースを届けてくれ活躍した皆さんの羽子板を見て、明るい気持ちになり、お子さまの成長に思いを重ねてご覧いただければ」と話す。　

　営業時間9時30分～18時30分。